壁 2005 5 27
中小企業から大企業になるには、「大きな壁」があると言います。
それは、こういうことだと言われています。
中小企業が、全国的な大ヒット商品を作っても、
生産が追いつかないことはもちろんのこと、
たとえ生産できても、流通網が貧弱で、消費者に届かないという可能性があるのです。
こうして、大ヒット商品なのに、「いつも品切れ」で、
やがて、消費者からは、見放されてしまうこともあるそうです。
同じような話は、実際に、パソコン業界でも聞いたことがあります。
ある中小のパソコンメーカーが、パソコンを売り出したところ、
斬新なデザインで、安かったので、大ヒット商品となった。
何とか、やっと、大量の注文に生産が追いついた。
ところが、今度は、コールセンターがパンクした。
「パソコンの使い方がわからない」など、初歩的な質問が多くなった。
当初は、消費者がパソコンマニアだけだったので、こうした質問はなかったが、
パソコンが大量に売れるに従って、パソコンの初心者が大幅に増えてしまった。
こうして、コールセンターには、質問やクレームが殺到することになった。
さらに、消費者からは、いつ電話しても、電話がつながらないというクレームまで増えた。
やがて、パソコンマニアだけを相手にした商売の方がよかったという声も出るようになった。
5月27日の日本経済新聞には、
「大阪証券取引所は、ヘラクレス市場への新規上場申請受け付けを、
秋まで凍結すると発表した。」というニュースがあります。
原因は、「インターネット取引を中心に売買注文が大きく膨らみ、
システム処理に障害が出ているため」と言う。
ヘラクレス市場も、壁にぶつかったのか。
そうだとすると、実に残念なことです。
中小企業から大企業になるには、「大きな壁」があるということか。
以下の文章は、東京市場に一極集中する現状を憂慮し、
投機的になるという意見もありましたが、
それでも大局的な見地から、大阪市場の活性化を祈って、あえて書いたものです。
今回の大阪証券取引所の発表は、誠に残念です。
「爆発高 2005 4 11」
ヘラクレス市場は、おもしろいですね。
たとえば、株価が、爆発高になることです。
具体的な例では、最近では、4777ガーラでしょうか。
2月28日には、株価が、高値195000円をつけています。
(これは、兆しというか、戦いの狼煙だったのでしょうか)。
その後、爆発高となり、3月31日には、597000円の高値となりました。
こういう銘柄が、1月から3月までに、3つか4つあります。
とかく、埋もれがちなヘラクレス市場は、
何か特徴を出さないと生き残れません。
「ヘラクレス市場には、爆発高がある」ということを、
セールスポイントにしてもよいでしょう。
東証一部市場の「おとなしい値動き」に欲求不満な方は、
ヘラクレス市場が楽しいでしょう。
そこで、爆発高の候補を探すのも楽しいでしょう。
何はともあれ、大阪株式市場の活性化が必要です。
二重性は無駄と言う人がいますが、
何があるか、わからない今の時代、
安全性・安定性を考えれば、株式市場も二重化する必要があります。
コンピュータ・システムは、安全を考えて、二重になっています。
片方が故障しても、片方がバックアップします。
株式市場にも、こういう考え方が必要です。
もっと、大阪証券取引所は、頑張ってほしい。
もちろん、東京証券取引所も頑張る必要があります。
どうも、両証券取引所の仕事ぶりを見ていると、「お役所」の雰囲気があります。